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なぜ「色焼け・黄変」は起こるのか・・・

皆さん 「お元気ですか~♪」 アドバイザーの若大将です。
さて今回は、冬物への衣替えで起こりやすい事例のお話をしましょう♪
冬物をタンスやクローゼットにしまっておいて、いざ着ようと思ったら白いジャケットが黄色く、紺色のブラウスの袖が紫っぽくなっていた(-_-;) なんていう経験はありませんか?これらは「色焼け・黄変」という現象で、衣類の『染料分子の化学変化』によって起こっているのです。

なぜ「色焼け・黄変」は起こるのか・・・
主な原因は汗や紫外線、ガスなどの影響です。「紫外線」や「ガス」と聞けば多くの方は、屋外にその原因があると思われますよね~ でも実は衣類が色焼けや変色する原因は屋内にも多く潜んでいるのです。( ..)φメモメモ

「色焼け」の原因その1  -紫外線による影響-
使用されている染料分子が、紫外線の強いエネルギーの影響を受けて分解され色焼けや変色が起こります。また、室内の蛍光灯でも色焼けは起きます。
屋外において、太陽光による紫外線を浴びていることは解ると思いますが、部屋の蛍光灯からも紫外線を浴びているのです。( ..)φメモメモ
蛍光灯は放電で発生する紫外線を蛍光体に当てて可視光線に変換する光源ですから、少なからず紫外線を放出しているので影響を免れることはできません。
よくある例では、クローゼットなどで隣同士の洋服が密接した状態で保管している場合、袖や肩に紫外光線が当たることで、そこだけが「色焼け」してしまったという例です。
LED照明でも普通は紫外線分は含まないものがほとんどですが、一部には紫外線が出せるLED照明も存在しますから注意が必要です。( ..)φメモメモ

特に汗をかいた衣類は要注意です。汗は98%以上が水分で、塩化ナトリウム・尿素のほか、尿酸・乳酸・アミノ酸などの有機酸や、アンモニア・カリウム・カルシウム・マグネシウムなど様々な成分を含んでいます。そしてこれらの成分の一部が衣服に使用されている染料を分解してしまい、「紫外線」によって染色堅牢度を低下させる働きをもっているのです。
この為、汗が付着した状態で「紫外線」を受けると普通では考えられないような著しい変色が発生します。

ダウンの変色

「色焼け」の原因その2  -ガスによる影響-
ガスによる化学変化(酸化作用・還元作用)がおきて染料分子を分解し色が変わってしまいます。ストーブやガスコンロなどのガスによる「色焼け」です。
自動車の排気ガスにも含まれていますが、ストーブやガスコンロが燃焼した際に生じる酸化窒素ガス(ノックスガス)には、酸化作用や還元作用があります。
衣類を詰め込み過ぎて空気の流れが妨げられたクローゼットなど、ストーブやガスコンロのガスが溜まりやすい状況で長期間保管していると「色焼け」が起きやすくなります。
ちなみにガスは、衣類に残留した汗や汚れの水分に吸着されやすい性質を持っています。また、ビニール包装での保管は湿気がこもりやすいためガスが吸着されやすくなります。リーニングから戻ってきた時にかかっているビニールは必ず外して下さいね!
また、防虫剤のガスによる「色焼け」にも注意が必要です。防虫剤は気化したガスがクローゼットやタンスなどに充満して防虫効果を発揮します。単体では問題ありませんが、2種類の防虫剤を併用するとそのガスの成分により「色焼け・変色」が起こることがあります。防虫剤が液状化し、シミや変色の原因になるので注意してください。( ..)φメモメモ

防虫剤

ご家庭での対策として・・・ご家庭の予防対策は暗室に保管することが大切です。タンスやクローゼットの扉に僅かの隙間があり、その隙間から光がもれていることもあるので注意して下さい。汗が付着した状態で放置せずにこまめに洗濯をすることが大切です。
汗が付着した衣類は、そのまま放置せずに出来るだけ早く水洗いをして変色の原因となる汗の成分を洗い流すことが先決です。

SEE YOU ・・・・!(^^)!

洗濯アドバイザーの若大将でした